ATELIER Morihiko

まるで温室のような大きな窓から燦々と降り注ぐ陽の光。
暖の代わりにマントルピースに灯るキャンドルと
いつかモノクロ映画で見たような置き時計。
ガタゴトと電車が走る音が、店内にゆったり流れる音楽と静かに溶け合って
静寂より落ち着きのある空間が広がっている。
ここが2号店の「ATELIER Morihiko」。

森彦のオープンから10年が経ち
市川さん自身が事業家とクリエーター、
どちらの道を進むべきかを逡巡していた時期。
知り合いの雑貨店オーナーから
「広い空間をシェアしないか」と提案されたのが始まり。
もとは大手メーカーの旧ショールーム。
中心部からは少し外れ、すぐそばには美術館や植物園。
冬はササラ電車が粉雪を蹴散らし走り抜ける様子が、いかにも札幌らしい。
新しさと古さが程よく調和した、十分に魅力的な場所だった。
奇しくもこの物件との出会いが
その後の《MORIHICO.》の行く末を決めるきっかけになったのだった。

店内には本格的に焙煎機を入れ、パティシエを雇い、作り手がいつも目の前にいることから、店名には“ATELIER”の文字を入れた。
そして新たに導入したのがトラディショナルなエスプレッソマシン。
曲線の美しさ、職人の手作業による波打つ肌、
「真っ先にデザインの美しさに惚れてしまった」という
100年以上の歴史があるVictoria Arduino社のものだ。
それまで本格的なエスプレッソを提供する店は札幌になく、
「いつか海外のように自分のお店でも提供したい」
そんな市川さんの夢が叶った瞬間でもあった。
初代は銅製で、現在お店にあるものは2代目。
これがなかなかの暴れ馬で、個々にしか作りだせないコツがあることも特徴的。
小柄なスタッフが大きなレバーに全身の力を込めて抽出する様子は、もはやお店の名物となっている。
印象的な中央のテーブルは、北海道大学理化学研究所からのいただきもの。
アトリエ・モリヒコ
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