どこにもない 誰にも似ていない ふぞろいのMORIHICO. って?
その日の朝、札幌の街は真綿のような雪で覆われていた。 まだ秋もすっかり終わっていないというのに。 しかし、MORIHICOの代表、市川草介はうれしそうに笑った。 「いいね、天からの贈り物だね」。なるほど。北海道神宮の森近く、 円山の小さな喫茶店「森彦」からはじまった「MORIHICO」を語るのに、 これほどふさわしい情景はない。